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2020年3月 8日 (日)

白い航跡

(吉村昭著)を読了。脚気撲滅に邁進した、海軍軍医総監 高木兼寛の伝記である。

 時は幕末から明治、日清日露戦争の頃。どんなに良い軍艦、装備を備えても、兵士が脚気になり多大な影響があった。脚気は西洋に見られない病。

 これに、実証的見地というか臨床的見地から取り組んだ主人公は「栄養バランスに問題あり」と気づき、パン食が理想だが、白米と麦飯、肉などの副食を重視した食事を海軍で提供し脚気を減少させる。

 ところが、当時の主流の医学界(ドイツ医学)、陸軍では白米至上主義と「脚気細菌説」から高木の説を「俗説」として採用しなかったため、戦場では脚気患者があふれることになる。それでも、高木の説を認めないのである。その筆頭が「森林太郎」(森鴎外)であった。

 ということは、何かの知識で知っていたのだが、改めて伝記を読むと、この森林太郎並びに陸軍の「物分かりの悪さ」に愕然とする。世界的に評価されていた高木氏は国内ではこのような「主流派」に冷遇されていた。

 読みながら、今の新型コロナでも「間違った説」「間違った対応」が流布しているということもありうるのでは・・と思ってしまった。

 土曜はキロ7分で2時間走の17km、今日もやはりキロ7分で2時間30分の21km。スーパーフライでゆっくり走ることを意識しているが、しんどかった。

 

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